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戦争を始めるには… |
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![]() [戦争を始めるには…]2025.4.1
1905年(明治38年)9月4日、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州ポーツマス近郊のポーツマス海軍造船所において、日本とロシアとの間で日露戦争の講和条約であるポーツマス条約が、日本全権小村寿太郎(外務大臣)とロシア全権セルゲイ・ウィッテの間で調印され、日露戦争が終結しました。この条約において、“一応の”戦勝国である日本が賠償金を1円も取れず、領土も南樺太しか割譲できなかったので、日本国内では日比谷焼き討ち事件など国民の不満が爆発したのですが、戦争指導した元老伊藤博文以下、政府首脳としては、綱渡りを乗り切ったとして一安心したものでした。
日本海海戦では、帝国海軍の圧勝に終わったものの、大陸での戦いでは奉天会戦をかろうじて勝ったものの、帝国陸軍としては、最早弾薬も食料も尽き掛けており、これ以上の戦闘継続は困難という状況にまで陥っていました。政府がヨーロッパで国債を売ってかき集めた資金も使い切ってしまったところで、アメリカの仲介により、何とかポーツマス条約を締結し、戦争を終結することができたというのが実情でした。伊藤博文らも、大国ロシアとの戦いが長期間継続できるものではないことはよくわかっていたので、どこかの時点で、戦争を終結することを予定した上で、戦争を開始したのだといえます。 2022年2月から開始されたウクライナ・ロシア戦争は3年が経過し、1月に就任したトランプ大統領により、和平交渉が開始されましたが、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領との直接会談において、(「感謝の意が足りない」という子供じみた理由ではありますが)トランプ大統領を怒らせてしまい、戦費や武器の支援を一時打ち切られるということになり、ますます紛争解決の道が遠くなった感がしますが、ゼレンスキー大統領としてどのようにしてこの戦争を終わらせるつもりなのでしょうか。 そもそも、ゼレンスキー大統領は、2022年の時点において、このロシアとの戦争を回避できなかったのでしょうか。ドンバス地域での地域的紛争はありましたが、ウクライナ全土までのロシアの侵攻をプーチンに決断してさせてしまったのは、やはり、ゼレンスキーがEUに加盟したい、NATOに入りたいということを前面に押し出してしまったためにプーチンを切れさせてしまったのが原因ではないでしょうか。ロシアは、第2次大戦でドイツの侵攻を受け甚大な人的物的被害を受けたトラウマから、西側諸国とはできる限り直接に国境線を接しないよう緩衝地帯として、チェコスロバキアやルーマニアなどの衛星諸国を緩衝地帯としていましたが、ソ連邦崩壊後、これらの国がロシアの支配下を離れてしまったために、西側諸国とは、ベラルーシとウクライナという二か国くらいしか緩衝地帯として残らなくなったので、プーチンとしては、ウクライナまで西側陣営に入るということは到底認めがたいものだったのは想像に難くありません。ゼレンスキーは、NATOに入りたいという意思表明がどこまで“あの性格の”プーチンを怒らせるかということが本当にわかって発言したのでしょうか?今回のトランプとの会談においても、“あの性格の”トランプを簡単に怒らせてしまったことからみても、ゼレンスキーというのは相手の出方を慎重に見極めて行動・発言するタイプではないことが全世界にわかってしまったと言えましょう。 ゼレンスキーとして、NATOに加盟したいと意思表明をしたことにより、ロシアと戦争になってもアメリカを含めた西側諸国から、武器や軍事資金が無尽蔵に提供されるとでも思っていたのでしょうか。プーチンを挑発する限りにおいては、戦争にまでなり、戦争継続をして、何らかの政治目標を一部でも達成した上で、どこかの時点で戦争を終結させるという青写真を持って行動すべきだったと思います。とくにアメリカがどこまでも支援してくれるものだと思っていたとしたらその点も甘かったと言わざるを得ません。バイデン大統領の時代はともかく、アメリカ・ファーストのトランプが大統領選挙で勝利したことにより、ウクライナ支援が最悪打ち切られることまで思い至っていたとしたら、トランプ当選の翌日から、トランプ対策の行動を開始できたはずであり、今に至るまで漫然と過ごしてきたと言われても仕方ないのではないでしょうか。結局、戦争は永続するものではなく、どこかの時点で終結させなければならないことを常に頭に入れて行動するのが政治家だと思います。 さて、ここまで泥沼となり、トランプから戦争継続の金を出してほしければ、ウクライナの鉱物資源の半分をよこせと言われている状況下、ゼレンスキーとしては、どのようにして紛争解決を図ればいいのでしょうか。トランプの提案を蹴ってしまえば、アメリカからの武器供給・軍事費支援は完全に打ち切られてしまい、NATO側諸国の援助も限界があるので、最悪はウクライナ全土をロシア軍に占領され、ゼレンスキーは亡命するか、プーチンにつかまって処刑されるのが落ちだということは容易に想像できます。 ゼレンスキーとしては、3年間で失われた国民の生命・財産を犠牲にしても、現在のロシア軍の実効支配している地域での停戦を図るべきではないでしょうか。そうすれば、トランプに鉱物資源を持っていかれることもなく、ウクライナとしてのプライドを一応保ったうえでの和平が実現することで、戦後の復興が期待できるものと思われます。もちろん、ロシアの力による侵略を認めるわけではないので、領土を割譲するということまでを平和条約で約束することなく、いわゆる停戦協定でとどめておくということになるのかもしれません。今の大韓民国と北朝鮮との関係のような関係を継続するということになりましょうか。 最後に厳しい言い方になりますが、ウクライナ国民としてもテレビ番組で“かっこいい”大統領役を演じたからと言って雰囲気だけでゼレンスキーを大統領にしてしまったことは、大いに反省すべきことかと思います。ナチスドイツが政権を握ったときや、兵庫県のやり直し知事選挙などのように、イメージで大衆を扇動することがいかに危険かということではないでしょうか。ロシアとの停戦が実現した後は、直ちにウクライナ大統領選挙を実施すべきで、ウクライナ国民も冷静な目で判断する必要があるかと思います。 |
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